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<title>快読ブログ</title>
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<description>通勤電車の中で読んだ、本の紹介ブログ。新書とミステリィを中心に年間100冊近くを乱読しているので、備忘録代わりに気楽に書いています。趣味の写真とガーデニング、愛犬パピヨンも紹介しています。</description>
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<title>【2009/10】新釈　走れメロス</title>
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<description>№44 新釈　走れメロス　著者『森見　登美彦』　祥伝社文庫　265頁　★★★ 　...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;strong&gt;&lt;span style=&quot;color: #000099;&quot;&gt;№44 新釈　走れメロス　著者『森見　登美彦』　祥伝社文庫　265頁　★★★&lt;/span&gt;&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=240,height=240,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot; href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/11/07/photo.jpg&quot;&gt;&lt;img title=&quot;Photo&quot; height=&quot;100&quot; alt=&quot;Photo&quot; src=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/images/2009/11/07/photo.jpg&quot; width=&quot;100&quot; border=&quot;0&quot; style=&quot;FLOAT: left; MARGIN: 0px 5px 5px 0px&quot; /&gt;&lt;/a&gt; 　『&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2009/03/200812-acfd.html&quot;&gt;夜は短し歩けよ乙女&lt;/a&gt;』で人気沸騰中・森見登美彦のパロディ短編集。いわゆる名作文学を材料に、主人公をすべて「腐れ大学生」に置き換えた短編集なのだ。&lt;br /&gt;　ひたすら誰にも読まれることの無い小説だけを書き続けた腐れ大学生は、やがて行き詰まって山中に逃れ、天狗となった。『山月記』（中島敦）&lt;br /&gt;自分の恋人を主演させ、大ヒンシュクの恋愛映画を撮った大学生を、友人たちや恋人は、勝手な解釈をするのだった。『藪の中』（芥川龍之介）&lt;br /&gt;闇の学生組織「図書館警察」に捕まった友人を見捨て、ひたすら逃げまくる阿呆学生は、やがて捕まり桃色ブリーフで踊る羽目に。『走れメロス』（太宰治）&lt;br /&gt;他に、坂口安吾の『桜の森の満開の下』、森鴎外の『百物語』が元ネタの短編もある。&lt;br /&gt;　ま～『走れメロス』は、教科書に載っているぐらいなので誰でも読んでいるだろうが、それ以外の短編は、いったいどのくらい一般的に読まれているのだろうか。『藪の中』は、映画「羅生門」としても有名なので、それなりに知られているとは思うのだが・・・。&lt;br /&gt;　我が輩はこれでも小学生の頃から大量に本を読んできているが、残念ながら「走れメロス」、「藪の中」以外は題名ぐらいしか知らなかった。なので、オリジナルを知らずしてパロディ本を語れる資格もないのだが、まっいいか・・・。&lt;br /&gt;　それにしてもパロディとしてではなく、単なる短編集として読むと、アホな大学生を主人公にした法螺話ぐらいにしか読めなかった。オリジナルの小説の「構造」だけを借りた短編なのだそうだが、読者としては理屈はなんであれ、ヨ～スルに面白ければよいのだ。&lt;br /&gt;　もちろん原典を知っている方が、より楽しめるのは間違いないだろうが、いかんせん森見ファンの大半は若い女性のようなので、これらの原典を読んでいるとは、ま～あまり思えないのだが・・・。と、これは我が輩の勝手な決めつけで、不遜だとは思うが。とにかく、パロディとしての面白さで読ませるには、「走れメロス」レベルのもっとポピュラーな題材に揃えるべきなのではなかったのかな～？もっとも我が輩が読んでないから、ポピュラーでないとゆう言い方は酷いが。&lt;br /&gt;　なにはともあれ、「友情」ネタのパロディとして楽しめる『走れメロス』は、パロディ小説ではなく、阿呆な大学生を描いたドタバタ小説として読むとしても、この疾走感は面白いのだ。何の感慨も意味も無いバカ話だったが。&lt;br /&gt;　その点、原作を読んだことのない『桜の森の満開の下』は、不毛な大学生活から、せっかく救い出し大成功させてくれた女性から逃げ出す男の話。結婚生活の中に潜む男の孤独感を、上手く描き出して意外に良かったのだ。原典を知らなくても、これはこれだけで成立したお話だった。しかし『百物語』だと、せっかくお話が持っている異様さが、「腐れ学生」のために薄れてしまい、中途半端な印象になってしまっている。全般的には面白いのだが、たぶん原典を読んでいる人の方が、より楽しめたのは間違いないのだ。&lt;/p&gt;</content:encoded>


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<title>【2009/10】誘拐ラプソディ</title>
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<description>№43 誘拐ラプソディ　著者『荻原　浩』　双葉文庫　421頁　★★★ 　荻原浩の...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;strong&gt;&lt;span style=&quot;color: #000099;&quot;&gt;№43 誘拐ラプソディ　著者『荻原　浩』　双葉文庫　421頁　★★★&lt;/span&gt;&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=140,height=140,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot; href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/11/01/photo.jpg&quot;&gt;&lt;img title=&quot;Photo&quot; height=&quot;100&quot; alt=&quot;Photo&quot; src=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/images/2009/11/01/photo.jpg&quot; width=&quot;100&quot; border=&quot;0&quot; style=&quot;FLOAT: left; MARGIN: 0px 5px 5px 0px&quot; /&gt;&lt;/a&gt; 　荻原浩の2001年の作品。1997年に『&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2008/04/20082_c8fd.html&quot;&gt;オロロ畑でつかまえて&lt;/a&gt;』で「小説すばる新人賞」を受賞し、デビューを果たした荻原だが、この作品は5作目に当たる初期の頃の作品。健全なユーモア作品でデビューした後、初期の頃はこの系統のユーモア作品が多く、『誘拐ラプソディ」も、その一連の流れにあるようだ。&lt;br /&gt;　借金と前科だけしか持っていないダメ人間の伊達秀吉。自殺も出来ず、金持ちのガキと思われた・伝助と偶然に出会い、「人生一発逆転のチャンス」とばかりに張り切ったものの、誘拐に成功はなし。警察はおろか、ヤクザやチャイニーズマフィアにまで追われる羽目に。しかも伝助との間に友情まで芽生えてしまうのだった。&lt;br /&gt;　この「誘拐ラプソディ」は、デビュー来のユーモア系統に属しており、二作目の「&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2009/01/200811-8121.html&quot;&gt;なかよし小鳩組&lt;/a&gt;」で扱ったヤクザネタを今回も使っている。ま～ヤクザネタは、ユーモア作品では定番で、古くは小林信彦の「唐獅子シリーズ」、最近では浅田次郎のロングセラー「&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2008/09/20087-2b8d.html&quot;&gt;プリズンホテル&lt;/a&gt;」シリーズが有名だ。&lt;br /&gt;　この「誘拐ラプソディ」は、荻原作品の良い部分のエッセンスが詰め込まれており、ユーモアはもちろん、ホロリとさせる人情話や、先が読めないドタバタ展開など、読者サービス満点の作品となっている。ダメダメ人間の「伊達秀吉」という名前負けする主人公が、ヤクザの息子「伝助」と行動を共にするにつれて、次第にまともな人間になっていく姿も微笑ましい。エグイギャグは、あまり我輩の趣味ではないのだが、『&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2008/05/20084_6f3d.html&quot;&gt;母恋旅烏&lt;/a&gt;』ほど泣きを強要せずに、純粋にドタバタ・エンターテーメントとして楽しめることができた。&lt;/p&gt;</content:encoded>


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<title>【2009/10】シンデレラ・ティース</title>
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<description>№42 シンデレラ・ティース　著者『坂木　司』　光文社文庫　309頁　★★★ 　...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;strong&gt;&lt;span style=&quot;color: #000099;&quot;&gt;№42 シンデレラ・ティース　著者『坂木　司』　光文社文庫　309頁　★★★&lt;/span&gt;&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #000099;&quot;&gt;&lt;strong&gt;&lt;a onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=240,height=240,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot; href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/10/17/photo_2.jpg&quot;&gt;&lt;img title=&quot;Photo_2&quot; height=&quot;100&quot; alt=&quot;Photo_2&quot; src=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/images/2009/10/17/photo_2.jpg&quot; width=&quot;100&quot; border=&quot;0&quot; style=&quot;FLOAT: left; MARGIN: 0px 5px 5px 0px&quot; /&gt;&lt;/a&gt; 　&lt;/strong&gt;&lt;/span&gt;&lt;span style=&quot;color: #000000;&quot;&gt;「&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2008/05/20083_3de4.html&quot;&gt;ひきこもり探偵&lt;/a&gt;」シリーズで知られる坂木司の新作。かなりマイナーな作風なので、創元社文庫でしか知られていない作家だと思っていたら、光文社文庫から出版されるとは・・・、メジャーになったもんだ。&lt;br /&gt;　歯科恐怖症の女子大生の咲子さんは、ひょんなことから叔父の歯科医院でアルバイトをすることになってしまった。優しいスタッフと、丁寧な診療に触れ、次第に恐怖症も克服できるようになってくる。やがて、患者さんにまつわる謎を、歯科技工士の四谷さんと共に解き始めるようになり・・・。&lt;br /&gt;「ファントムvsファントム」「オランダ人のお買い物」「遊園地のお姫様」「フレッチャーさんからの伝言」の短編が4編。&lt;br /&gt;　いわゆる典型的な「日常の謎」派なので、決して人は死なず、細々とした日常における謎を描くタイプだ。北村薫などが代表格だが、北村薫の場合は舞台を明治から昭和初期に置く場合が多く、その時代の日常風景の描写そのものが、特徴にもなっている。&lt;br /&gt;　この坂木司の場合は、探偵役もしくはワトスン役の職業や設定に、ちょっとした工夫をすることで特色を出している。&lt;br /&gt;　「ひきこもり探偵」シリーズは、文字通り探偵役が「引きこもり」という設定。「&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2009/10/200910-537c.html&quot;&gt;きれない糸&lt;/a&gt;」では、クリーニング店の店員がワトスン役。そしてこの「シンデレラ・ティース」では、歯医者が舞台なのだ。&lt;br /&gt;　名探偵XYZが活躍する、普通のミステリィでは、探偵のキャラも重要だが、殺人に関わるトリックがメインになる。読者はそのトリックを見破ろうと、読み続けるわけだが、「日常の謎」のような作品の場合だと、謎そのものが弱いため、どうしてもそれだけでストーリーを引っ張るのは無理がある。そのため、時代背景や舞台設定などに工夫を凝らすことになる。それでクリーニング店や歯医者などのような、ちょっと特殊な職種を舞台にし、あまり知られていない業界知識を散りばめながら、読者を引きつけていくことになるのだろう。&lt;br /&gt;　ま～読者としては、そんな作者の苦労などはあまり関係なく、面白ければよいのだろうが・・・。&lt;br /&gt;　坂木司の場合は、さらに主人公のキャラにも特徴があり、やたら泣き虫だ。しかも登場人物たちは皆優しく、善人ばかり。この作品で初めて主人公が女性になったが、今時これほど純粋無垢な女の子がいるのか、というほどの純真キャラ。男にとっては都合の良すぎる設定の気もするが、どうなんだろうか。読みやすく健全なので、女性にお勧めしたいのだが、反応がきになるお話でもあった。&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded>


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<title>【2009/8】切れない糸</title>
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<description>№41 切れない糸　著者『坂木　司』　創元推理文庫　427頁　★★★ 　ひきこも...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;strong&gt;&lt;span style=&quot;color: #000099;&quot;&gt;№41 切れない糸　著者『坂木　司』　創元推理文庫　427頁　★★★&lt;/span&gt;&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #000099;&quot;&gt;&lt;strong&gt;&lt;a onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=240,height=240,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot; href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/10/17/photo.jpg&quot;&gt;&lt;img title=&quot;Photo&quot; height=&quot;100&quot; alt=&quot;Photo&quot; src=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/images/2009/10/17/photo.jpg&quot; width=&quot;100&quot; border=&quot;0&quot; style=&quot;FLOAT: left; MARGIN: 0px 5px 5px 0px&quot; /&gt;&lt;/a&gt; 　&lt;/strong&gt;&lt;/span&gt;&lt;span style=&quot;color: #000000;&quot;&gt;ひきこもり探偵シリーズでデビューした坂木司の新シリーズである。（もっとも新シリーズであるかどうかは、次作が出来ないと分からない）&lt;br /&gt;　かなりマイナーな作家だとは思うのだが、印象的な連作集だったため、さっそく買ってしまった。前シリーズの「&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2008/05/20083_3de4.html&quot;&gt;青空の卵&lt;/a&gt;」「&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2008/05/20083_66a0.html&quot;&gt;仔羊の巣&lt;/a&gt;」「&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2008/06/20085_69f4.html&quot;&gt;動物園の鳥&lt;/a&gt;」の3部作は、ミステリー度は低いのだが、登場人物がよく泣くという、かなりユニークな青春ミステリーだった。社会的にひきこもり状態にある青年がいわゆる「安楽椅子探偵」なのだが、彼の親友が何とかひきこもり状態から、連れ出そうと奮闘する、というお話だった。&lt;br /&gt;　この「切れない糸」も、坂木らしく人々の善意や温かさを全面に押し出した作品になっている。&lt;br /&gt;　東京下町商店街育ちの新井は、大学卒業間近になっても、なかなか就職先が決まらず、焦っていた。ところが父親が突然倒れたため、家業のクリーニング店を引き継ぐことになってしまった。ところが、このクリーニング店に持ち込まれる衣類から、思わぬ謎が生まれ、喫茶店で働く友人の沢田が解決していくことになる。&lt;br /&gt;　いわゆる「日常の謎」系のミステリィで、決して殺人事件は出てこない。また、ミステリィと言っても、謎を持ち込まれて解決するタイプでもなく、ちょっとした疑問点を解決していくだけなので、大半の読者でも途中で分かってしまうレベルだ。この著者の場合、主眼はあくまでも人の善意を描くことなので、謎の方はどうしても、無理にとってつけたような感じになる。こんな簡単なことを、どうして悩むんだというのも多々ある。ま～しかし、坂木の愛読者たるものは、そんなことは期待していないはず。ひたすら性善説を信じ、ハッピーエンドの大団円だけを楽しみに読んでいるのだから・・・。&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded>


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<title>【2009/10】ボトルネック</title>
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<description>№40 ボトルネック　著者『米澤　穂信』　新潮文庫　312頁　★★★ 　衝撃的で...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #000099;&quot;&gt;&lt;strong&gt;№40 ボトルネック　著者『米澤　穂信』　新潮文庫　312頁　★★★&lt;/strong&gt;&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #000099;&quot;&gt;&lt;a onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=108,height=160,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot; href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/10/10/photo.jpg&quot;&gt;&lt;strong&gt;&lt;img title=&quot;Photo&quot; height=&quot;148&quot; alt=&quot;Photo&quot; src=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/images/2009/10/10/photo.jpg&quot; width=&quot;100&quot; border=&quot;0&quot; style=&quot;FLOAT: left; MARGIN: 0px 5px 5px 0px&quot; /&gt;&lt;/strong&gt;&lt;/a&gt;&lt;strong&gt; 　&lt;/strong&gt;&lt;/span&gt;&lt;span style=&quot;color: #000000;&quot;&gt;衝撃的で、突き刺さるほどの痛みを伴う&lt;/span&gt;&lt;span style=&quot;color: #000000;&quot;&gt;青春小説だ。&lt;/span&gt;&lt;span style=&quot;color: #000000;&quot;&gt;若いミステリィ作家として注目の、米澤穂信の最新刊（文庫）なのである。「&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2008/02/20081_688f.html&quot;&gt;氷菓&lt;/a&gt;」などの”古典部シリーズ”や「&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2006/04/20064_c133.html&quot;&gt;春期限定いちごタルト事件&lt;/a&gt;」などの”小市民シリーズ”など、学園ミステリィで、一躍注目されている作家だ。&lt;br /&gt;　断崖から墜落したはずの高校生のぼくは、目覚めたら金沢の街にいた。不可解な状況で自宅に戻ると、そこにはいるはずのない姉が住んでいた。自分が生まれていなかった世界に紛れ込んだぼくは、自分が生まれてこなかった世界の方が、状況が上手くいっている事を目の当たりにして、苦悩する。&lt;br /&gt;　甘酸っぱさとか、ほろ苦い青春などというレベルの話ではない。血が流れるほど、痛ましい青春を描いている。白岩玄の「&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2009/01/200810-fb0c.html&quot;&gt;野ブタ。をプロデュース&lt;/a&gt;」も痛々しかったが、この「ボトルネック」は、さらに絶望的でさえあるのだ。&lt;br /&gt;　米澤穂信にしてはミステリィ度は低い。それよりも、自意識の高い若者の、ある種「通過儀礼」ともいえる、「絶望感」を描くことが主眼となっている。&lt;br /&gt;　自分自身の存在価値を、無理矢理に確認させられ、しかも無価値であると思い知らされるとは、とてつもなく残酷なことだ。テーマとしては、古典的な文学的テーマなのだが、それを直接的に分かりやすい設定で、米澤はお話にしてしまったのだ。後味は決してよくはなく、好き嫌いが出てしまう作品だとは思う。ナイーブな人には、とてもじゃないが薦められない、読むには覚悟の必要なお話なのだ。&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded>


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<title>【2009/9】玻璃の天</title>
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<description>№39 玻璃の天　著者『北村 薫』　文春文庫　246頁 　ベッキーさんシリーズの...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;strong&gt;&lt;span style=&quot;color: #000099;&quot;&gt;№39 玻璃の天　著者『北村 薫』　文春文庫　246&lt;/span&gt;&lt;span style=&quot;color: #000099;&quot;&gt;頁&lt;/span&gt;&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=99,height=144,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot; href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/10/10/photo_2.jpg&quot;&gt;&lt;img title=&quot;Photo_2&quot; height=&quot;145&quot; alt=&quot;Photo_2&quot; src=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/images/2009/10/10/photo_2.jpg&quot; width=&quot;100&quot; border=&quot;0&quot; style=&quot;FLOAT: left; MARGIN: 0px 5px 5px 0px&quot; /&gt;&lt;/a&gt; 　ベッキーさんシリーズの第二弾。昭和初期の帝都を舞台に、上流階級の深窓の令嬢・花村英子とお付きの女性運転手・ベッキーさんが謎を解く、連作短編集である。最新作の「鷺と雪」が今年の直木賞を受賞したことで、一躍有名になったシリーズでもある。&lt;br /&gt;　昔から因縁があり、犬猿の仲だった二つの名家。両家の中を取り持つはずだった浮世絵が消失。その消失の謎を解く「幻の橋」&lt;br /&gt;　手紙の暗号を手がかりに、失踪した友人の居場所を探る「想夫恋」&lt;br /&gt;　天窓を突き破って転落した思想家の死の謎を解く「玻璃の天」&lt;br /&gt;　この「令嬢と運転手」のシリーズは、印象としては、北村薫のデビュー作の「&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2006/05/20065_a883.html&quot;&gt;円紫師匠と私&lt;/a&gt;」シリーズに近い。主人公の花村英子の造形は、「私」と相似系だ。つまり凛とした品格と思いやりの心。利発で好奇心旺盛かつ潔癖性。北村薫お得意の理想の少女像だ。「円紫師匠と私」は、殺人事件とは無縁な、いわゆる「日常の謎」系統のミステリィだったが、この「令嬢と運転手」は、ミステリィに分類されてはいるが、ミステリィ度は低い。&lt;br /&gt;　一作目「街の灯」は、それでも謎解きに中心が置かれていたが、本作となると謎解きはほとんどおまけなようなもので、昭和初期における優雅な上流階級の生活の描写が中心となる。このため、お気楽に読めるのだが物足りなさを感じていた。しかし読み進めるにつれて、次第に重いテーマが浮かび上がってくる。連作短編集なのだが、この徐々に主題が見えてくる仕掛けというか、複線の張り方がすごい。一遍だけ読んでも良くできた短編なのだが、連作を読み続けないと、その本当の素晴らしさには気がつかない。さすが北村薫だ。&lt;br /&gt;　正直なところ、まだ一昨目「&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2008/03/20082_e457.html&quot;&gt;街の灯&lt;/a&gt;」しか読んでいなかった時期に、このシリーズの三昨目が直木賞を受賞したと聞いて、あまり納得感が無かった。しかし二昨目を読んでやっとこのシリーズのすごさに気がついたのだ。&lt;br /&gt;「幻の橋」で、ヒロインの英子が若い軍人に向かって言う台詞『国家という行進なら、その向かう先は、孔子のいう仁や、あるいは、殺すなかれといった、基本的な徳であるように思えます。それを超えた主義主張を、否応無しに強制された時、行進は、歪まざるを得ないのではないのでしょうか。』&lt;br /&gt;　いくら上流階級の才女とは言え、戦前の14歳の少女が語るレベルとも思えないが、国民と国家の関係を見事に表現していると思う。昭和初期という時代背景だからこそ、その発言の意味は重い。しかも軍人相手にである。&lt;br /&gt;　この「玻璃の天」では、才色兼備のベッキーさんの出生の秘密が明かされるのだが、そこにも思想統制と暴力の影が潜んでいたのだ。この延長線上に直木賞受賞の三昨目「鷺と雪」があるのだから、当然その悲劇性を予想してしまう。一昨目の読後感とはまったく印象の異なる作品に変貌していったが、愛すべきヒロイン英子と凛々しいベッキーさんには、もっと活躍してほしいので、あまり時代に翻弄されてほしくはない、と切に望むのであった。&lt;br /&gt;（ま～さっさと単行本を買えばよいのだが・・・）&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>文庫</dc:subject>

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<dc:date>2009-10-03T16:54:00+09:00</dc:date>
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<title>【2009/7】草食男子世代</title>
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<description>№38 草食男子世代（平成男子図鑑）　著者『深澤　真紀』　光文社　278頁 　「...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #000099;&quot;&gt;&lt;strong&gt;№38 草食男子世代（平成男子図鑑）　著者『深澤　真紀』　光文社　278&lt;/strong&gt;&lt;/span&gt;&lt;span style=&quot;color: #000000;&quot;&gt;頁&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;span style=&quot;color: #000000;&quot;&gt;&lt;a onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=240,height=240,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot; href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/09/26/photo_2.jpg&quot;&gt;&lt;img title=&quot;Photo_2&quot; height=&quot;100&quot; alt=&quot;Photo_2&quot; src=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/images/2009/09/26/photo_2.jpg&quot; width=&quot;100&quot; border=&quot;0&quot; style=&quot;FLOAT: left; MARGIN: 0px 5px 5px 0px&quot; /&gt;&lt;/a&gt; 　「草食系男子」という言葉も、今では定着した感がある。昨年あたりから流行りだし、今年になってからは、日常的にも使われるようになってきている。我が輩も日経BPオンラインのこのコラムを読んでいたのだが、「草食男子」が「リスペクト男子」や「オカン男子」など、他の言葉と比べても特に目立つ言葉ではなかったと思う。ま～どこかの感度の高いマスコミが、男の子達をくくる最も分かりやすい言葉の代表として、この「草食系男子」を選んだようである。&lt;br /&gt;　この、ある世代をまとめる言い方として最初に流行ったのは、堺屋太一の「団塊の世代」であろう。世界的に学生運動が荒れ狂い「ベビーブーマー」とか「怒れる若者達」とか言われていたのだが、いまだに生き残っている言葉は、この「団塊の世代」だけだ。その下の世代は、70年アンポ騒動が過ぎ去った反動の「シラケ世代」となる。学生運動の残り火が、まだチョロチョロ残っていた頃に学生だった我が輩達は、それこそ「三無主義」だの「五無主義」などと、かつて団塊の連中からは揶揄されていたのだ。ま～今となってはそんな言葉も死語になってしまい、その意味すら忘れ去られているのだが・・・。&lt;br /&gt;　さらにこの世代も過ぎると、今度は脳天気な世代に移っていく。我が輩は勝手に「ひょうきん族世代」と名付け、周りに語っていたのだが、流行らなかった・・・。ま～それはさておき、時代は移ろいバブルが沸き、ハジケ、とうとうロスジェネとなる。こう乱暴に世代を括ると、人の精神状態の移ろいに似ていることに驚いてしまう。否定・反発・怒り・忘我・諦観・・・。個々人を見ていると実にバラエティに富んでいるのだが、日本人総体で見ると実に時代の雰囲気を感じてしまう。&lt;br /&gt;　なので、話を戻すと「草食系男子」という括りは、確かに今の男子の雰囲気を代表する言葉なのだろう。ま～この言い回しは、実に「社会学的」で定性的で、何の定量的裏付けもないのだが。しかし、時代に敏感な小説家は、先行してこのような男子を描いているのだ。例えば、桜庭一樹の「&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2008/10/20088-24e0.html&quot;&gt;ブルースカイ&lt;/a&gt;」では、近未来のアジアの都市に出現する典型的若者として、この「草食系男子」としか思えないような若者を描き出していた。ウブな男の子を主人公とする小説なら、それこそ星の数ほどあるのだが（森見登見彦の小説の主人公はすべてそうだ）、この深澤真紀の「発見」した草食男子とは、明らかに違う。最も異なる点は、女性と接する態度だ。&lt;br /&gt;　青春文学はサリンジャーの時代から連綿と繋がるなる文学の一ジャンルだが、その主人公の大半はウブだ。このウブな男の子は、女の子を口説ける勇気はないが、女の子に対する悶々とした妄想ならフツフツと沸いてくるのが普通だ。しかしこの「草食系男子は」、女性に対してあまりにも淡泊なように見える。今まで主流だった「肉食系男子」と比較してだが。&lt;br /&gt;　ま～それにしても、草食とか言っても本音のところは全く分からないので、単なる奥手の若者なのかもしれない。「戦後強くなったのは、靴下と女だ」と、昔から言われている。ようするに女が強くなった分、相対的に奥手の男が増えただけなのかもしれない。&lt;br /&gt;それとも、ある程度人口密度が高まると、人口をこれ以上増やさないように、オスの性欲が減少する自然の摂理が働いているのかもしれない。&lt;br /&gt;　それにしても、若者について様々なことを思い巡らせることができる本だ。&lt;/span&gt;&lt;span style=&quot;color: #000099;&quot;&gt;&lt;strong&gt;　&lt;/strong&gt;&lt;/span&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded>


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<title>【2009/9】終の住処</title>
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<description>№37 終の住処　著者『磯崎 憲一郎』　新潮社　142頁　 今年の芥川賞受賞作。...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;strong&gt;&lt;span style=&quot;color: #000099;&quot;&gt;№37 終の住処　著者『磯崎 憲一郎』　新潮社　142頁　&lt;/span&gt;&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=240,height=240,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot; href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/09/26/photo.jpg&quot;&gt;&lt;img title=&quot;Photo&quot; height=&quot;100&quot; alt=&quot;Photo&quot; src=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/images/2009/09/26/photo.jpg&quot; width=&quot;100&quot; border=&quot;0&quot; style=&quot;FLOAT: left; MARGIN: 0px 5px 5px 0px&quot; /&gt;&lt;/a&gt; 今年の&lt;span style=&quot;color: #ff33cc;&quot;&gt;芥川賞受賞作&lt;/span&gt;。久しぶりに旬な単行本を読んでしまった。&lt;br /&gt;　我が輩の場合、自分で選んで購入した文庫しか読まないというポリシーがある。ま～ポリシーと言っても、通勤時間にしか本を読む時間がないので、単行本だと重く不便だという程度の理由なのだが・・・。今回は、たまたま知り合いが貸してくれたので、久しぶりに単行本で読んだのであった。&lt;br /&gt;　ところで肝心の作品なのだが、ある夫婦の20年間の物語である。夫婦の物語と言っても100％夫の視点で語られ、妻は夫からみると理解不能な謎の生き物としか描かれていない。夫は結婚してからは、理解できない妻を避け、浮気と仕事に逃げ込み、家庭を省みなくなった仕事人間。最後に娘が家から居なくなってから、やっと家庭というものの存在に気がつくというのがオチだった。&lt;br /&gt;　まったく何の予備知識もなく、いきなり読み始めたのだが、1時間程度で読める短編だ。冒頭は夢か現実か分からないような幻想的な描写もあるが、それも最初だけ。高度経済成長を担ってきた、典型的とも言えるサラリーマンの孤独な生き方を淡々と描いている。娘がいても、夫婦では11年間会話をまったくしないとか、浮気症の夫だとかは、小説でも現実でもそれほど珍しくもないパターンだ。妻というか女性を理解不能の生き物としか見えないのも、男ならフツーというか当たり前だと思うのだが、そうでもないか・・・。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;　どうもこの小説の面白味というか、どうして賞を受賞できたのかが、残念ながら我が輩にはほとんど理解できなかった。また、冒頭の幻想的な風景は、なにを暗喩していたのだろうか？疑問符ばかりだ。&lt;br /&gt;　面白いから一気に読んだのではなく、ただ主人公の思考そのまんまの描写なので、ずるずると最後まで読んでしまったのという感じだった。&lt;br /&gt;　主人公の男の心情はフツーに理解できるのだが、共感することはできないだろう。まして読者が女性だったら、決して主人公の男の行動は反発されるはず。もしかしたら作者は、高度経済成長の元で走り続けてきた典型的サラリーマンの、行き着く先にある終着点を描きたかったのだろうか。人も仕事も家族とさえ心が通わず、徹底的に孤独な現代人。それではあまりに絶望的な風景ではないのだろうか。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>単行本</dc:subject>

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<title>【2009/7】できそこないの男たち</title>
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<description>№36 できそこないの男たち　著者『福岡 伸一』　光文社新書　285頁　★★★ ...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;strong&gt;&lt;span style=&quot;color: #000099;&quot;&gt;№36 できそこないの男たち　著者『福岡 伸一』　光文社新書　285頁　★★★&lt;/span&gt;&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=88,height=144,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot; href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/09/27/photo.jpg&quot;&gt;&lt;img title=&quot;Photo&quot; height=&quot;163&quot; alt=&quot;Photo&quot; src=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/images/2009/09/27/photo.jpg&quot; width=&quot;100&quot; border=&quot;0&quot; style=&quot;FLOAT: left; MARGIN: 0px 5px 5px 0px&quot; /&gt;&lt;/a&gt; 　なんともはや、なのである。男とは女の「できそこない」なのだそうだ。この本は、人生が始まる直前の、男と女を巡るお話なのだ。&lt;br /&gt;　と言っても、別に恋愛小説などではない。名著「&lt;a href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2007/08/36_6171.html&quot;&gt;生物と無生物の間&lt;/a&gt;」を書いた、福岡教授の分子生物学の話なのだ。&lt;br /&gt;　今まで、男が女より特に偉いとか強いとか思っていたわけでは、決してない。しかし、生物学的にみた場合、圧倒的に女性の方が強いと、ここまで証明されてしまっては、男として立つ手がない。曰く「本来、すべての生物はまずメスとして発生する。なにごともなければメスは生物としての基本仕様をまっすぐに進み、立派なメスとなる。このプロセスの中にあって、貧乏くじを引いてカスタマイズを受けた不幸なものが、基本仕様を逸れて困難な隘路へと導かれる。それがオスなのだ。ママの遺伝子を、誰か他の娘のところへ運ぶ”使い走り”それがオスなのだ。アリマキでも人間でも。」なのだそうだ。酷い言いようだ。&lt;br /&gt;　つまり生命の基本仕様は女であり、男は遺伝子を運ぶアッシーくんなのだ。う～む、だから男はいつも女にいいように使われてきたのか・・・。現代の分子生物学が暴き出した真実とは、皮肉なことに男の沽券にかかわること、ではなく単に事実を追認しただけだったか。&lt;br /&gt;　この本は、分子生物学の最新情報を単に解説する本などではない。生物にはなぜ男と女がいて、なんでこんな面倒な手続きをふんで子孫を残さなければならないのか、という素朴なテーマを、文学の香りがする文章で、生物学の歴史を紐解きながら書いているのだ。遺伝子の説明が必要なので、どうしてもＤＮＡの振る舞いについての学術的記述が多くなってしまうのだが、専門用語をほとんど使わない説明は読みやすい。オスとメス、男と女の数億年に渡る歴史を、オスが書いた割にはいささか自虐的に綴った分子生物学の名著なのだ。&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>新書</dc:subject>

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<title>【2009/7】強欲資本主義　ウォール街の自爆</title>
<link>http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/2009/09/20097-f9bd.html</link>
<description>№35 強欲資本主義　ウォール街の自爆　著者『神谷 秀樹』　文集新書　206頁　...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;&lt;strong&gt;&lt;span style=&quot;color: #000099;&quot;&gt;№35 強欲資本主義　ウォール街の自爆　著者『神谷 秀樹』　文集新書　206頁　★★★&lt;/span&gt;&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;a onclick=&quot;window.open(this.href, &#39;_blank&#39;, &#39;width=89,height=144,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0&#39;); return false&quot; href=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2009/09/05/photo.jpg&quot;&gt;&lt;img title=&quot;Photo&quot; height=&quot;161&quot; alt=&quot;Photo&quot; src=&quot;http://openbookman.cocolog-nifty.com/books/images/2009/09/05/photo.jpg&quot; width=&quot;100&quot; border=&quot;0&quot; style=&quot;FLOAT: left; MARGIN: 0px 5px 5px 0px&quot; /&gt;&lt;/a&gt; 　アメリカの金融バブルを崩壊させ、世界経済をそれこそ100年に一度の未曾有の危機に陥れた元凶は、ウォール街の強欲主義者達だ。と喝破した本である。著者は、ニューヨークに駐在している元ゴールドマンサックス社員。現役の投資銀行家であり、25年もの間ウォール街の浮沈を見てきたので、非常に説得力がある本である。&lt;br /&gt;　「今日の儲けは僕のもの、明日の損は君のも」という輩しかいないウォール街。結局会社とは、売り買いして儲けるための道具でしかない、という強欲主義者がバッコする街に、世界経済は牛耳られていたようだ。おかげで、数億ドルを稼いだ投資銀行の経営者達は勝ち逃げし、大損した穴埋めを税金で補填するパターンは、かつてのバブル破綻後の日本経済と同じだ。違うのは、その規模が桁違いに大きいことだ。&lt;br /&gt;　この本に登場するアメリカの金融関係者は、どれもこれも人間としての良識を持ち合わせていない。本来金融業は、製造業などの実業を裏から支えることが業務のはずだった。それがいつのまにか、金融技術だけで儲けることを覚えたため、実業を疎かにしてしまった。言われみれば当たり前の話なのだが、バブルの時代には誰もが忘れていた。日本も例外ではない。「会社は資本家のものだ。法律にもそう書いてある。」と言い切っていた投資会社の社長が、もてはやされていた時代が日本にもあった。「金儲けして何が悪い」と言って逮捕されたIT企業の社長もいたので、日本人も偉そうなことは言えないのだ。しかしそんな連中は日本ではすぐに消えた。大半の日本人は、金で金を儲けるやり方には胡散臭さを感じていたのだろう。やはり物造りがが仕事の原点だ、という思いの方が強いはず。それがグローバル化という名の下に、世界中がウォール街ルールを受け入れたが為に、今回の金融危機が生じたのだ。&lt;br /&gt;　それにしても、今回の金融危機が一旦収束したとしても、人間はまた何十年か後には同じことを繰り返すのだろう。日本のバブルが弾けた後、絶好調となったアメリカで、グリーンスパン議長は、日本のバブル経済をじっくり研究したので、同じバカなことはアメリカでは起きえない、と発言していたのを覚えている。当時、神のように崇められていた議長の言葉だったので、日本人までがその言葉を信じていた。それがこのていたらくだ。やはりバブルは弾けてみないと、誰も気が付かないようだ。&lt;br /&gt;　人の欲望とは、際限が無いようだ。このことを忘れ、社会のシステムの善意を信じすぎると、しっぺ返しをくらうのだ。神の手だけを頼りに、資本主義を信奉することの代償はあまりに高すぎることを理解するのには良い本である。&lt;/p&gt;</content:encoded>


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